滋賀県の医療に貢献するために
私はもともと滋賀出身で、滋賀医科大学の医学部を卒業したので、地元の医療に貢献することが自然であると感じていました。そのため、近隣の医局も見学しましたが「やはり滋賀医科大学の整形外科教室で学びたい」と思い、当教室を専攻しました。
整形外科医を志したのは、幼い頃からサッカーや野球、ボートなど、さまざまなスポーツに熱中していたこともあり、整形外科という診療科がもっとも自分にとって身近だったからです。
私の医師としてのターニングポイントは大学院への入学です。
大学院で研究を経験したことにより、今までになかった考え方を得ることができました。
たとえば、研究をして論文にまとめることの大切さを学びました。1つの研究内容を突き詰め、論文を仕上げることはとても大変なことです。しかし、自分で研究し、自分で解を導き出して論文を作成すると、患者さんへの説明がよりわかりやすくできるようになったり、他の医師の論文を読んだ際により深い理解ができるようになったりします。そのため私は、大学院を卒業した後もできる限り論文の執筆に時間を充てるように心がけています。
現在は臨床の現場で股関節鏡視下手術に力を入れながら、指導医として学生や初期研修医のサポートなどを行っています。これからも後進の医師とともに滋賀医科大学整形外科教室を盛り上げていきたいと思っています。