専門研修プログラムを支える体制
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指導管理責任者および指導医の協力により専攻医の評価ができる体制を整備
専門研修プログラムの管理運営体制 基幹施設である宇治徳洲会病院においては、指導管理責任者(プログラム統括責任者を兼務)および指導医の協力により、また専門研修連携施設においては指導管理責任者および指導医の協力により専攻医の評価ができる体制を整備します。
専門研修プログラムの管理には日本整形外科学会が作成した指導医評価表や専攻医評価表などを用いた双方向の評価システムにより、互いにフィードバックすることによって研修プログラムの改善を行います。上記目的達成のために宇治徳洲会病院に専門研修プログラムと専攻医を統括的に管理する整形外科専門研修プログラム管理委員会を置きます。
本研修プログラム群には 1 名の整形外科専門研修プログラム統括責任者および副プログラム統括責任者を1 名置き、副プログラム統括責任 者はプログラム統括責任者を補佐します。
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専攻医と連携施設を統括し、専門研修 プログラム全体の管理
基幹施設の役割 基幹施設である宇治徳洲会病院は専門研修プログラムを管理し、プログラムに参加する専攻医および連携施設を統括します。また、研修環境を整備し、専攻医が整形外科の幅広い研修領域 が研修でき、研修修了時に修得すべき領域の単位をすべて修得できるような専門研修施設群を 形成し、専門研修プログラム管理委員会を中心として、専攻医と連携施設を統括し、専門研修 プログラム全体の管理を行います。
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日本整形外科学会が開催する指導医講習会を5年に1回以上受講
専門研修指導医は専門研修認定施設に勤務し、整形外科専門医の資格を 1 回以上更新し、なおかつ日本整形外科学会が開催する指導医講習会を5年に1回以上受講して いる整形外科専門医であり、本研修プログラムの指導医は上記の基準を満たした専門医です。
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プログラム管理委員会の役割と権限
1) 整形外科研修プログラム管理委員会は、研修プログラムの作成や研修プログラム相互間 の調整、専攻医の管理及び専攻医の採用・中断・修了の際の評価等専門医研修の実施の 統括管理を行います。
2) 整形外科研修プログラム管理委員会は研修の評価及び認定において、必要に応じて指導 医から各専攻医の研修進捗状況について情報提供を受けることにより、各専攻医の研修 進捗状況を把握、評価し、修了基準に不足している部分についての研修が行えるよう、 整形 外科専門研修プログラム統括責任者や指導医に指導・助言する等、有効な研修が行 われるよう配慮します。
3) 研修プログラム管理委員会は、専攻医が研修を継続することが困難であると認める場合 には、当該専攻医がそれまでに受けた専門医研修に係る当該専攻医の評価を行い、管理者 に対し、当該専攻医の専門医研修を中断することを勧告することができます。
4) 研修プログラム管理委員会は、専攻医の研修期間の終了に際し、専門医研修に関する当該 専攻医の評価を行い、管理者に対し当該専攻医の評価を報告します。
5) 整形外科専門研修プログラム管理委員会の責任者である専門研修プログラム統括責任者 が、整形外科専門研修プログラム管理委員会における評価に基づいて、専攻医の最終的な 研修修了判定を行います。
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プログラム統括責任者の役割と権限
プログラム統括責任者は、整形外科領域における十分な診療経験と教育指導能力を有し、 以下の整形外科診療および整形外科研究に従事した期間、業績、研究実績を満たした整形 外科医とされており、本研修プログラム統括責任者は以下の基準を満たしています。プログラム統括責任者の役割・権限は以下の通りとします。
1) 専門研修基幹施設である宇治徳洲会病院における研修プログラム管理委員会の責任者 であり、プログラムの作成、運営、管理を担う。
2) 専門研修プログラムの管理・遂行や専攻医の採用・修了判定につき最終責任を負う。
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各研修連携施設の病院規定
労働環境、労働安全、勤務条件は宇治徳洲会病院や各研修連携施設の病院規定によりますが、 労働環境、労働安全、勤務条件等へ以下に示す配慮をします。
- 研修施設の責任者は専攻医のために適切な労働環境の整備に努めます。
- 研修施設の責任者は専攻医の心身の健康維持に配慮します。
- 過剰な時間外勤務を命じないようにします。
- 施設の給与体系を明示します。
本プログラムの連携施設の紹介
- 宇治徳洲会病院
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住所:〒611-0041
京都府宇治市槇島町石橋145番
電話番号:0774-20-1111
病院サイト:https://www.ujitoku.or.jp/
- 滋賀医科大学医学部附属病院
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住所:〒520-2192
滋賀県大津市瀬田月輪町
電話番号:077-548-2111(代表)
病院サイト:https://www.shiga-med.ac.jp/hospital/
- 大津赤十字病院
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住所:〒520-0046
滋賀県大津市長等1丁目1−35
電話番号:077-522-4131
病院サイト:https://www.otsu.jrc.or.jp/
- 長浜赤十字病院
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住所:〒526-8585
滋賀県長浜市宮前町14番7号
電話番号:0749-63-2111
病院サイト:https://www.nagahama.jrc.or.jp/
- 京都岡本記念病院
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住所:〒613-0034
京都府久世郡久御山町西ノ口100
電話番号:0774-48-5500
病院サイト:https://www.okamoto-hp.or.jp/oka2/
- 医仁会武田総合病院
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住所:〒601-1495
京都府京都市伏見区石田森南町28−1
電話番号:075-572-6331
病院サイト:https://www.takedahp.or.jp/ijinkai/
- 札幌徳洲会病院
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住所:〒004-0041
北海道札幌市厚別区大谷地東1丁目1−1
電話番号:011-890-1110
病院サイト:https://www2.satutoku.jp/
- 仙台徳洲会病院
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住所:〒981-3131
宮城県仙台市泉区七北田駕籠沢15−15
電話番号:022-372-1110
病院サイト:https://sendai.tokushukai.jp/
- 湘南鎌倉総合病院
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住所:〒247-8533
神奈川県鎌倉市岡本1370番1
電話番号:0467-46-1717
病院サイト:https://www.skgh.jp/
連携施設で学べること
宇治徳洲会病院
当院での京滋救急災害整形プログラムの特徴
宇治徳洲会病院は京都府南部の山城北医療圏に位置し、救命救急センター・地域災害拠点病院の指定を受けており、年間救急搬入件数は京都府で一番多く2020年実績で7,984件受け入れている施設です。(京都府内で外傷受入れば1位です)本プログラムを構成する研修連携病院は、多くの研修単位を取得可能な滋賀医科大学医学部附属病院の他に大型病院が2施設、多くの症例が経験可能な地域中核病院が4施設、地域研修病院として1施設あり、多くの施設で豊富な症例が経験出来るように配慮しています。
また、災害地域(復興支援地域)である宮城県の連携施設が、過疎地域を含んだ地域の中核病院としての機能を担っており、地域医療+災害医療の研修が可能となっています。
滋賀医科大学医学部附属病院
当院での京滋救急災害整形プログラムの特徴
京滋救急災害整形専門研修プログラムは運動器疾患全般に関して、必要な臨床能力および実践能力を備えた医師を育成し、国民の運動器の健康に貢献することを理念とします。整形外科全般を網羅するには、災害整形外科以外に骨肉腫などの悪性腫瘍、先天性疾患を含む小児整形外科、手術治療を成功させるために必須とも言えるリハビリテーションは、大学病院以外では習得しづらい分野です。
例えば、近年の骨肉腫医療では、多職種多診療科による集学的治療がスタンダードです。診断後は速やかに血液内科で、のちの骨髄移植の為にHLA組織型を評価します。次に女性科で卵巣を腹腔鏡下に摘出し、温存します。小児科もしくは血液内科で強力な化学療法を行い、必要なら骨髄移植を行います。その後、整形外科での腫瘍摘出と患肢温存術を行います。このような大学病院でしか経験できない分野の研修が、当院での京滋救急災害整形プログラムの特徴です。
仙台徳洲会病院
当院での京滋救急災害整形プログラムの特徴
仙台徳洲会病院は、2022年4月に新築移転致しました。
私の専門は、リウマチの外科(人工関節置換術、股関節外科)と四肢骨折治療です。人工関節置換術は、肩関節、肘関節、股関節、膝関節とその再置換術を専門にしています。新病院ではバイオクリーンルーム、同種骨移植を準備して四肢人工関節置換術、再置換術を行う予定です。
四肢骨折治療に関しては、新病院では外傷専用の手術室、整形外科専用外科用イメージも準備しています。私自身は髄内釘骨接合術の多くの経験があり、また当院は、宮城県内でも救急車の応需率が高く、骨折治療の基本から専門まで研修できる施設です。