PROGRAM

滋賀県整形外科専門研修
プログラム

滋賀県整形外科専門研修プログラムの目標と特徴

専攻医の皆様に素晴らしい研修環境を提供し、個々の能力を最大限に引き出す研修を目指します。

滋賀県整形外科専門研修プログラムは滋賀県で初めて大学病院以外で認可された整形外科専門研修プログラムの基幹施設です。このプログラムの特徴は、一言でいうなら「すべてを滋賀県内で完結する整形外科専門研修プログラム」です。

例えば、元々は滋賀県出身だけれども、長い医学部期間は県外で過ごした。医師免許取得や前期研修終了と同時に、滋賀県で整形外科を実践したくて、滋賀県に戻りたい。 そんな整形外科志望の専攻医のために最適な専門プログラムです。
永らく滋賀県での整形外科臨床研修は、県内の大学病院と京都府の2つの大学病院に依存してきました。滋賀県出身者や滋賀県に何らかのゆかりある人が、滋賀県で整形外科を研修し、滋賀県に整形外科医として根ざしたいと思っても、研修期間中に他府県に所在する大学関連病院に赴任しなければならない、また将来的に滋賀県にリターンできる保証はないケースがほとんどでした。

滋賀県整形外科プログラムは、「滋賀県で整形外科を研修し、そのまま滋賀県で整形外科を実践できる整形外科臨床研修プログラム」です。連携研修病院は、これまでの滋賀県内の9つの前期研修指定病院に脳神経外科や心臓血管外科でも専門性の高い湖東記念病院を加えた10の連携研修病院から構成されており、他のプログラムに例を見ない滋賀県で完結できる唯一の整形外科研修体制を提供します。

研修期間中にどの病院にどの期間赴任するのかについては、各連携病院のプログラム責任者が専攻医の希望を基にして、滋賀県整形外科専門研修プログラム委員会で決定します。年2回開催されるので、専攻医の皆さんは各連携病院の指導医と進路についてゆっくり相談できます。
3年9か月の研修期間中に、日本専門医機構と日本整形外科学会が定める単位を修得しなければならないので、全てを叶えられるわけではありません。しかし、「長浜や大津の赤十字病院で3次救急を重点的に研修したい」 や「実家は東近江地区で開業しているので最終的には○○病院に勤務したい」など、できるだけ具体的な希望を連携病院のプログラム責任者と相談してください。滋賀県整形外科専門研修プログラム委員会で共有し、実現できるよう最大の努力を惜しみません。
整形外科研修後に「海外留学したい」なら、研修後半を大学病院での研修に繋げ、大学院に進学することも可能です。サブスペシャリティを極める為に「国内専門施設で研修したい」なら、その分野に強いプログラム責任者が相談に対応します。国内のどの専門施設連携病院でも、一定期間国内留学できるように紹介します。

このように「すべてを滋賀県内で完結する整形外科専門プログラム」ではありますが、「滋賀県から出て、研修・研究を発展する」ことにも尽力します。無論、その後は滋賀県整形外科専門研修プログラム関連の施設へリターンできる事を約束します。最後に「滋賀県内で完結する整形外科専門プログラム」は、滋賀県で整形外科を実践したい貴方・貴女こそが将来の指導医として未来の研修医を導いてくださることで完結します。

研修方法

基本方針

近江八幡市立総合医療センター(基幹施設)および大学病院を含めた連携施設群において研修を行います。研修実績の記録と評価には、日本整形外科学会整形外科専門医管理システムを用います。専攻医は、各研修領域終了時および研修施設移動時に日本整形外科学会が作成したカリキュラム成績表の自己評価欄に行動目標毎の自己評価 を行います。また指導医評価表で指導体制、研修環境に対する評価を行います。 研修実績と評価をもとに、専門研修最終年度の 3 月に研修プログラム管理委員会において、専門研修修了判定を行います。このプログラムおよび専門研修プログラム管理委員会は、サイトビジットを含む第 3 者の評価・指導を受けます。

研修期間

3年9か月

研修計画

専門研修は1ヶ月の研修を1単位とする単位制をとり、全カリキュラムを1. 脊椎、2. 上肢・手、3. 下肢、4. 外傷、5. リウマチ、6. スポーツ、7. 小児、8. 腫瘍、9. リハビリテーション、10. 地域医療の10の研修領域に分割し、専攻医が基幹病院および連携病院をローテーションすることで、それぞれの領域で定められた修得単位数以上を修得し、流動の5単位を含めて、3年9か月間で45単位を修得します。地域医療研修に関しては、本プログラムとは別の地域における整形外科診療や病院連携、病診連携を経験する事を目的に、人事交流がある連携病院で研修を行います。

ローテーション

専攻医A・・・(八幡~湖北コース)近江八幡市立総合医療センターを中心に長浜赤十字病院と市立長浜病院と大学で研修を行うコースを想定

専攻医B・・・(八幡~東近江コース)近江八幡市立総合医療センターを中心に公立甲賀病院と大学で研修を行うコースを想定

専攻医C・・・(八幡~南部コース)近江八幡市立総合医療センターを中心に大津赤十字病院と淡海医療センターと滋賀県立総合病院と大学で研修を行うコースを想定

近江八幡市立総合医療センター
部長

森本 茂 副院長

当プログラムで学べること

当院は滋賀県で唯一、大学病院以外で認可された整形外科専門研修プログラムを提供しています。そのため滋賀県で学び、働きたい若者にとって大いに成長できる場所ではないでしょうか。また、専攻医向けにさまざまな勉強会やセミナーを開催しています。

指導にあたり

専攻医の皆さんの仕事量は適切かどうか、負担になっていることは無いかどうかを日頃からよく観察するようにし、働きやすさに気を配るようにしています。

学生・初期研修生へのメッセージ

仕事を頑張ることは大切ですが、それだけが全てはありません。当院には「ビール部」を始めとした部活動もあり、毎回場所を変えてお酒を飲みながら語りあっています。学びと息抜きのバランスを大切に、プライベートも充実させながら人生を謳歌してください。